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ストーリー

五島健助ごとう けんすけ

志木那島診療所に務める医師。
島に来て19年間、一人で島民の命を背負ってきた。
島民から「コトー先生」と呼ばれ、親しまれている。
診療所の看護師・彩佳と数年前に結婚。

吉岡秀隆よしおか ひでたか

1970年8月12日生まれ/埼玉県出身

【主な出演作品】
『男はつらいよ』シリーズ(81~19)、『八月の狂詩曲』(91)、
『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ(05~12)、
『峠 最後のサムライ』(22)、
『川っぺりムコリッタ』(22)

「Dr.コトー診療所」は、それまで20年間純役を務めた「北の国から」が終わったタイミングで、連続ドラマがはじまりました。中江監督が純のイメージを変えて、役者として新たな命を吹き込んでくれた作品なので、僕にとってはとても大事な作品であり、役でもあります。最初に今作の脚本を読んだ時は、本当に切なくて涙が溢れました。
この作品を映画にする意味や、16年の月日の流れも含めて、大事なものをスクリーンに映すために、監督、スタッフと一緒に作品を磨いています。
与那国島でのロケは久々でしたが、自転車で少し走ってみたらお母さんと小さいお子さんが「コトー先生!」と呼びかけてくれて…。もう16年も経ってるのにこんなに幼い子がそう言ってくれるのがすごく嬉しかったです。「ずっとこの島ではコトー先生はコトー先生なんだ」と思うと、とても嬉しかったですし、頑張らなくちゃいけないと思いました。
いろんなものを背負っていて白衣はまだ重いですが、クランクアップまでの長い長い坂道を、信頼しているスタッフ、キャストの皆さんと一緒に上っていきたいと思います。

五島彩佳ごとう あやか

志木那島診療所の看護師。
「Dr.コトー診療所2006」では
東京で乳がんを患っていることが発覚し、
コトーが手術を執刀。
数年前にコトーと結婚し、現在妊娠7か月。
高齢出産を覚悟しながら、診療所の看護師として働いている。

柴咲コウしばさき こう

1981年8月5日生まれ/東京都出身

【主な出演作品】
『燃えよ剣』(21)、『ホリック xxxHOLiC』(22)、
「インビジブル」(22/TBS)、『沈黙のパレード』(22)、
『天間荘の三姉妹』(22)、『月の満ち欠け』(22)

何十年も前にチームだった人が多い現場なので、あうんの呼吸のような安心感がありました。撮影しながら、昔のこともどんどん蘇ってきて、思い出話に花を咲かせながらも、「今」を紡ぐようにお芝居を重ねていました。
16年間の平穏な暮らしがどこかに感じられたらいいなと思いながら撮影に臨んだのですが、吉岡さんの姿を見たら、自然体でコトー先生の空気をまとっていて、そんな吉岡さんの前にいると、自然と自分も彩佳になることができました。ちなみに与那国島での撮影は、土地柄、虫が良く出るのですが、宿で私の苦手な虫が出た時に吉岡さんが、それをとってくれて、そういう何気ないことでも家族っぽくなるんだなぁと。こうやって助けていただきながら島暮らしをしていることが、そういえば昔もそうだったなぁと思い出しながら撮影をしていました。
今回の「Dr.コトー診療所」は、ドラマもそうでしたが、日常や病気によって訪れる非日常、そこから生まれる感情をすごく丁寧に描いている作品なので、医療ものというよりはヒューマンドラマだと思いますし、人の心の機微や、人との繋がりが、どれほど大切なのかを改めて感じさせてくれる作品になると思います。

原 剛利はら たけとし

志木那島の漁師。
自分の後を継いで漁師になってほしいと願っていた息子が、
コトーに憧れ医師になることを目指していると知り、
最初はぶつかっていた親子ではあったが、
じきに背中を押し東京への進学を応援するようになる。

時任三郎ときとう さぶろう

1958年2月4日生まれ/東京都出身

【主な出演作品】
『グッドモーニングショー』(16)、『サバイバルファミリー』(17)、
『家族のはなし』(18)、『フォルトゥナの瞳』(19)、
「監察医 朝顔」(19・20・22/フジテレビ)

第1シーズンで、船酔いした息子タケヒロに向かって「漁師の息子が、情けねえ」と言っていた父タケトシ。
それを演じていた自分が一番船に弱かったということを思い出しました(笑)。
大人になったタケヒロと久しぶりの親子再会、どんな展開になるのかご期待下さい。

西山茉莉子にしやま まりこ

志木那島のスナック・まりの店主。
東京で子供を産み、その後離婚し単身で島へやってきた。

大塚寧々おおつか ねね

1968年6月14日生まれ/東京都出身

【主な出演作品】
『ジオラマボーイ・パノラマガール』(20)、
『水上のフライト』(20)、『モルエラニの霧の中』(21)、
『未来へのかたち』(21)、『軍艦少年』(21)

今回16年ぶりに撮影でしたが、与那国の空港に降り立って、あの空気を吸い込んだ瞬間に、ああ〜島に帰ってきたと思いました。診療所もそのままで、なんだかずっと島で生活していたような不思議な気持ちでした。
子供達は成長して大人になっていてびっくりしました。スタッフやキャストのみなさんと会って、一瞬にして時がそのまま流れていたような感覚になったのが、とても嬉しかったです。
まるで、久しぶりに親戚一同が揃った!みたいな感じでした。その雰囲気が映像にも写し出されていればと思います。

織田判斗おだ はんと

東京の大病院の御曹司で、志木那島診療所へ研修に来た若き医師。
チャラそうな見た目とふるまいから島民に受け入れられないが、
コトーに触れることで少しずつ
医師としての考え方が変わっていく。

髙橋海人たかはし かいと(King & Prince)

1999年4月3日生まれ/神奈川県出身

【主な出演作品】
『ブラック校則』(19)、「ドラゴン桜」(21/TBS)、
「未来への10カウント」(22/テレビ朝日)、『アキラとあきら』(22)、
「ボーイフレンド降臨!」(22/テレビ朝日)

出演が決まったときは「あの作品に出られるの!?」という気持ちでした。僕が4歳のときに始まったドラマですが、再放送を母と一緒に観ていたので、あの世界観に自分が入れるのか…と思うと、気持ちが高ぶりましたし、自分がいただいた役の重みを受け止めながら、自分にできることを一つ一つ、真剣に熱を持ってぶつかろうと思いました。
僕が演じた判斗とコトー先生は、医療に対しての向き合い方がまったく違って、判斗自身は現実主義でマニュアルに従って今までやってきた人で、それとは対照的に、効率も関係なく島民に対する愛情や優しさで仕事をするコトー先生は判斗からしたらすごく浮世離れしていて…でも、判斗がただ嫌な奴ではなくて「判斗みたいな人間もいるよな」と共感してもらえるようにと考えながら演じました。
僕は自分の中で解決しようと思ってしまうタイプの人間なのですが、現場では、監督をはじめ皆さんが全員揃って、シーン一つ一つを良くするために話しあっていて。しっかりと細かいところまで突き詰めるから、「Dr.コトー診療所」はこれほど人の心を打つのだと感じました。

西野那美にしの なみ

志木那島出身の看護師。彩佳を尊敬し憧れ数年前に
診療所の看護師になった。しっかり者で男勝りな性格。
狭心症の祖母(美登里)と二人暮らししている。

生田絵梨花いくた えりか

1997年1月22日生まれ/ドイツ・デュッセルドルフ出身

【主な出演作品】
「残念な夫。」(15/フジテレビ)、『あさひなぐ』(17)、
「賭ケグルイ双」(21/Amazon Prime Video)、
『コンフィデンスマンJP 英雄編』(22)、
「オールドルーキー」(22/TBS)

実際に島の景色を目の当たりにしたときとても綺麗で感動し、『Dr.コトー診療所』という作品の世界観に参加している喜びを噛みしめていました。
今まで皆さんが育んできた世界の中に馴染めるか不安でしたが、温かく仲間として迎えてくださり...皆さんとお話できている時間がとても感慨深く、今回出演させていただいていることが奇跡のように感じていました。
那美は明るくて、テキパキといつも動いているという子です。看護師として1人でも多くの命を助けたい、コトー先生と彩佳さんの2人を少しでも支えたいという想いをかかえながら、看護師としての責任感や那美の想いが自然と伝わるよう意識して演じました。
手術シーンは初めてで、診療所の皆さんは決してそれを段取りとしてやるわけではなく、どう役としてその手術に向き合うか、そこでの言葉はどんなものを背負って発するか、そういった緊張感が張り詰める手術シーンで皆さんの役に挑む姿に刺激を受け学ばせていただきました。
コトー先生はすべての人に生きてもらいたいと願っている。命と人間そのものを描いているところがこの作品の魅力なんだと撮影を通して改めて感じました。

安藤重雄あんどう しげお

元・漁労長。引退後も漁業協同組合のご意見番。
シゲさんの愛称で親しまれている。
お調子者で口が悪いが、義理堅く、温かい性格の持ち主。

泉谷しげるいずみや しげる

1948年5月11日生まれ/東京都出身

【主な出演作品】
『後妻業の女』(16)、『ライフ・オン・ザ・ロングボード 2nd Wave』(19)、
『Fukushima 50』(20)、『いのちの停車場』(21)、『ツユクサ』(22)、

みんなもっと老けていると思ったが、いやいやぜんぜ〜ん変わってなかったから驚いたねー! 今回オリジナルメンバーでやれたのが全くもって良かった。最初この話が来た時、『早く撮らないと歳取ったのが死んでしまうから早くしないとダメだぞー』と言ったけど、前より若くなってらーっていう人もいて(笑)。シゲは、勝手に島民の世話をして勝手にリーダーシップとる人なんだが、ありがた迷惑的なキャラが好きで、生き生きしてるね! 例えばだが、誰かが怪我して深刻な場面でも『あの野郎もう死んじまったかー』みたいなこと言っちまうところが大好きだね! まー観客の皆さんに喜んで貰える事が俺達の使命だから、本当に楽しんで貰う事が、何より願いだね!

和田一範わだ かずのり

診療所でコトーを手伝っている市役所の職員で、
コトーのもっとも近くにいる一人として
医師・コトーの一番の理解者でもある。

筧 利夫かけい としお

1962年8月10日生まれ/静岡県出身

【主な出演作品】
『踊る大捜査線』シリーズ(98・03・12)、
『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズ(14・15)、
『血ぃともだち』(22)、
『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』(22)、
『近江商人、走る!』(22)

永く役者をやっていると時々とんでもない事が起こります。私は変わりました。みんな変わりました。だって16年経ってるんですもの。でも衣装着て診療所に行ったら...同じになっちゃうんですよ(笑)。手術台に行ったら手伝ってるんですよ(笑笑)。嬉しくなっちゃいます! もうファンタジーを飛び越えた機械を通していないCGですよ。ウキウキするでしょ? これは観ないといけませんね。Dr.コトー診療所でお待ちしております。

星野正一ほしの しょういち

彩佳の父。コトーを19年前志木那島診療所の医師として
招いた元・村役場の民生課課長。現在は村役場を定年退職し、
半身麻痺の妻・昌代の介護をして暮らしている。

小林 薫こばやし かおる

1951年9月4日生まれ/京都府出身

【主な出演作品】
『Arc アーク』(21)、『冬薔薇(ふゆそうび)』(22)、
『はい、泳げません』(22)、『とべない風船』(23予定)、
『仕掛人・藤枝梅安』(23予定)

二年くらい前だったかな、皆さんも同じだったと思うけど、中江監督から、コトーの映画化の話があるンだけど、その時は出演してくれる?って云われて、二つ返事で、そりゃあもちろん出ます出ますと答えてました。なんだろうこの気分は、久しぶりに同じスタッフ、キャストの皆と一緒に仕事が出来る。島にももう一度行くことが出来るかもってのもあったかも知れないが、16年経っての作品化はコトーにそう云う生命力があったってことで、改めて、そう云う作品に関わることが出来た喜びみたいなのがあったンだなあと思っています。

星野昌代ほしの まさよ

彩佳の母。ドラマ「Dr.コトー診療所2004」で
脳内出血により倒れる。コトーの緊急手術によって
一命は取り留めたものの、半身麻痺の後遺症が残る。

朝加真由美あさか まゆみ

1955年9月6日生まれ/北海道出身

【主な出演作品】
『S-最後の警官- 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE』(15)、
『八重子のハミング』(17)、『女の機嫌の直し方』(19)、
『大綱引の恋』(21)、『ラーゲリより愛を込めて』(22)、

この歳になると「ありがとう」と言う言葉が身に染みます。コトー再開の話を頂いて思わず「ありがとう!」って空を見上げました。撮影初日与那国では「そうそうこの日差し!」「目が開けられない!」監督はじめスタッフ皆様の笑顔!「嬉しい!」現場に行けばコトー先生が居て、星野家があって、そこに行けば星野昌代として居られました。16年前には撮影がハードで早く帰りたいなんて思ったりもしたのに(笑)。なんと一日でも永く居たい場所になっていました。Dr.コトー診療所、「ありがとう!」。

坂野 孝さかの たかし

市の一部となった志木那島の支所長。
正一に代わって、島の医療のために動き回る立場にある。

大森南朋おおもり なお

1972年2月19日生まれ/東京都出身

【主な出演作品】
『初恋』(20) 『空に住む』(20)、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』(21)、
『そして、バトンは渡された』(21)、『グッバイ・クルエル・ワールド』(22)

撮影前は久しぶり過ぎて、気持ちがわさわさしておりましたが、現場に入ったら一瞬で16年前に戻りました。 皆様がお元気そうでなによりでした。
16年ぶりに帰ってきた「Dr.コトー診療所」楽しみにしてください。

原 剛洋はら たけひろ

剛利の息子。かつて命を救ってもらったことをきっかけに、
コトーのような医師になりたいと志す。
その後、医師になるため東京の中学に進学。現在28歳。

富岡 涼とみおか りょう

1993年9月21日生まれ/北海道出身

【主な出演作品】
「弟」(04/テレビ朝日)、「大河ドラマ 義経」(05/NHK)、
『この胸いっぱいの愛を』(05)、『小さき勇者たち~ガメラ~』(06)

監督から映画化のお話と「参加しないか」と言われて、考えたこともなかったので驚いたのと、役者を辞めてから時間も経っていたので、かなり悩んだのですが、監督から声を掛けていただけたことがすごく嬉しくて「自分のできることを精一杯やってみよう」という思いで参加しました。島で吉岡さんや監督と話しながら過ごすうちに、だんだん昔、タケヒロがドラマの中で体験していたことを鮮明に思い出して気持ちがどんどん強まったので、自分の中にまだタケヒロが残ってたんだなと感じました。皆さんに久々にお会いする時はかなり緊張していたのですが、「あ!タケヒロ」みたいな感じで声かけていただいて…。本当に島のみんなの中に久しぶりに帰ってきたような、里帰りしたような感覚で、あたたかく迎え入れていただけたことが嬉しかったです。