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ストーリー

監督:中江 功なかえ いさむ

1963年6月13日生まれ/宮城県出身

【主な監督・演出作品】
『冷静と情熱のあいだ』(01) 監督
「Dr.コトー診療所」シリーズ(03・04・06/フジテレビ) 演出
『シュガー&スパイス 風味絶佳』(06) 監督
『ロック ~わんこの島~』(11) 監督
「教場」シリーズ(20・21/フジテレビ) 演出・プロデュース

脚本:吉田紀子よしだ のりこ

1959年12月6日生まれ/山梨県出身

【主な脚本作品】
「Dr.コトー診療所」シリーズ (03・04・06/フジテレビ)
『涙そうそう』(06)
『ハナミズキ』(10)
「みをつくし料理帖」シリーズ (12・14/テレビ朝日)
「さまよう刃」(21/WOWOW)

[中江監督コメント]

2003年は「コトーが島の人に受け入れられる」、2004年のスペシャルドラマは「身近な家族が病気になり別の形のつながりが島の人たちと出来ていく」、2006年は「一番近い存在が病気になって、より“家族”を想う」というテーマを元にそれぞれ作ってきましたが、正直『Dr.コトー』としてはやりつくした感がありました。 その後も吉岡さんと会うたびに雑談も交えながら、続編をやるなら何をやるか、TVドラマでやるのか、映画でやるのかなど話していたんですが、大きなテーマが決まらず「さぁやろう!」とは中々ならなくて、そんなときにコロナ禍に入りました。
コロナ禍以降、会えなくなってしまった人が何人もいて、人の生死について考える時間も増えました。「やりたいことはやれるときにやらないと」と思いましたし、吉岡さんにも「もう一度同じメンバーで『Dr.コトー』をやりたい」という話をしました。
「監督がやるなら…」とOKはしてくれたものの、やっぱりプレッシャーはありましたね。吉岡さんが「コトー先生は常に何かを抱えていないと、あの坂道で自転車のペダルを踏むことができないと思うんです」と言っていたのを覚えていたので。
でも、「今回はこれをやろうか」という話ができてからは一気に話が動き出しました。映画になるまでの16年間も、島の人たちは相変わらず島で生きている、これからも生きていってほしい、というのが今回やりたかったことです。そして島の現在の美しい姿をスクリーンに映し出すというのももう一つのテーマになっていると思います。
与那国島に久しぶりに降り立ったとき、島のみなさんに「おかえり〜」と声をかけていただけたのが嬉しかったです。
16年経っても変わらず温かく応援していただいている島民の方々には感謝しかありません。
16年ぶりの撮影だったので、吉岡さんがコトー先生になれるのか少し心配もあったのですが、初日の往診のシーンの表情を見て声を聞いて、一瞬にして戻っていることに「あ、大丈夫だ」と安心しました。
まだまだ撮影中ですが、僕も、ファンの一人として、コトー先生が今どう過ごしているのか見届けたいと思います。

原作者:山田貴敏やまだ たかとし

1959年3月4日生まれ/岐阜県出身

2000年から「週刊ヤングサンデー」で連載開始し、
2008年以降は「ビッグコミックオリジナル」へ移籍。
現在休載中だが、単行本は
累計発行部数1200万部を超えるベストセラー。

©山田貴敏/小学館

主題歌:中島みゆきなかじま みゆき「銀の龍の背に乗って」

1952年2月23日生まれ/北海道出身

2003年放送のドラマシーズン1から、2004年のスペシャルドラマ、2006年のドラマシーズン2に至るまで起用された主題歌「銀の龍の背に乗って」。 タイトルの「銀の龍」に込められた意味について、「命に向き合いながら孤独に戦う医師たちの心に想いを馳せ、命の水の化身である龍に願いを託したかった。その龍の色が銀色であるのは、手術用のメスの色が銀色だから」と、2016年発売の自身のベストアルバム『前途』内で解説している。 更に2003年リリース当初には、「船が海を渡るとき、その後ろに波を切ってできる白波が立つ。それが太陽に照らされてキラキラ輝いている様子は、まるで“銀の龍”のようだ」と語っていたことからも、ドラマ第1話でコトーが船に乗って志木那島まで向かうシーンを彷彿とさせるような、まさに「Dr.コトー診療所」のための楽曲となっており、今回再び映画の主題歌になることも必然とも言える。